スカルプターズトライアウト & フィニッシャーズトライアウト
フィギュアの原型制作、デコマス(彩色見本)制作を職業・お仕事にしたいと考えている方々へ。

トライアウト出身者インタビュー トライアウト出身者インタビュー

制作メンバー座談会

現在、グッドスマイルカンパニー制作部では、アナログ原型師、デジタル原型、フィニッシャー、複製専門スタッフ、ディレクター、あわせて30人弱のメンバーが活躍中です。 今日は、成長・活躍目覚ましい若手メンバー4人に、仕事やグッドスマイルカンパニーらしさについて語ってもらいました。

  • 佐々木 界

    2012年にトライアウトで入社。現在はスター原型師として活躍中。イヤな仕事を引き受けるときは「え、イヤだよー」と一回言ってから引き受ける。稼働系のおもちゃやプラモが好き

  • 杉 健司

    業務委託から2016年に中途入社。経験と技術に裏付けされた暖かい眼差しで後輩を見守る兄貴分。グッスマでは珍しい「無趣味」。刀鍛冶のように無になり打ち込む職人タイプ。

  • 岡 雅聡

    2017年にトライアウトで入社。ゼネコンからの転身の為、飲み会ではついつい気配りに徹してしまう真面目な好青年。虫好き。生き物系フィギュアを作るのが夢。

  • Z4

    2017年にトライアウトで入社。入社前から戦車を始めとするスケールモデルが得意で、その経験が現在の丁寧な仕上げに活かされている。グッスマが初めての会社勤務。

  • めすか

    制作部リーダー/ディレクター


入社して最初のお仕事は?現在はどのようなお仕事をしていますか?

杉:僕はもともと外注でねんどろいどの彩色をやらせてもらっていたのでそれがそのまま最初の仕事ですね。入社してすぐスケールフィギュアの彩色もやらせてもらっています。

佐々木:僕はトライアウトで入ったので、最初は製造に渡す金型用原型を調整する仕事をしていました。今は原型師として会社のフラッグシップになるような作品も担当しています。

岡:僕も最初は佐々木さんと同じで、その後徐々に原型の修正、簡単そうなところから原型の一部を任せてもらうようになり、今はやっと一体すべて任せてもらえるようになって、自分でもちょうど変わり目のタイミングにいるな、という実感があります。

めすか:トライアウトでアマチュアから入社した場合は、業務の流れを覚えるために、最初は工場に入れる金型用原型を仕上げるところから始まり、基本的な工作技術を身に着けて簡単な原型修正、難しい修正、原型制作とステップを踏んで商業原型での好ましい材料や作り方・表現を覚えてもらいます。社内のスタッフの場合はデータメインで原型を作る場合でも手作業スキルは必須と考えています。

Z4:僕は彩色で入ったので、ちょっと原型側とは動きが違って、ねんどろいどの彩色をやらせてもらいました。今は色彩についての知見を深めつつ、原型制作も少しやらせてもらっています。

めすか:フィニッシャーに関しても原型師とステップは同じです。技術レベルと表現レベルを相互にあげて行くことが大切です。


仕事をする上で心がけていることを教えてください。

杉:会社として動いているので必ず納期は守り、その中でクオリティーを出すようにしています。
フィギュアを彩色するうえで、立体物として映えるようにイラストからアレンジを加えつつ、かつお客さんが見てこのキャラの色ってこういう色だよねと思われるように意識しています。

佐々木:そうですよね、納期は大事ですよね。そこは大前提として、あとは企画からの「こういうものを作ってください」というリクエストの5cmくらい上を行きたいなと思っています。言われた通りのものを作っても面白くないですし。まずは企画の想像を超え、それでようやくお客さんが喜ぶものになればいいな(笑)と思っています。

Z4:僕はまだ消費者側の意識も強いので、企画の意見を取り入れつつ、こちらから消費者目線で提案したり交渉したりもしています。これは業務委託ではなく会社の中で働いているからできることだと思います。

岡:僕も納期ですね。納期をどれだけ短くできるか。
あとは、次の工程を担当する人が待ってくれているタイミングで原型の修正が入ったりすることもあるので、言われた納期が短くても更に納期を短くして、後工程の仕事の人が少し時間を掛けられるように配慮しています。

一同:真面目だなー(笑)

岡:あとはまず杉さんに怒られないようにしようと思っています。

一同:そこかよ!(笑)


この会社で働いていて一番良かったことは何ですか?

杉:会社の人が優しい。フィギュア業界は鬼のような人が多いイメージだったので(笑)、みんな優しいなと思いました。

佐々木:この会社はホントに優しい人ばっかりだよね。

Z4:ここにはフィギュアが好きな人がたくさんいて、一緒に仕事をしているとどんどんスキルが上がっていくのがいいですね。僕は会社勤め自体が初めてだったので、入社してみていろんな部署がこんなにたくさんあると知れたのも良かったです。

杉:話し相手がいるのがいい(笑)。外注の時にはひたすら色を塗ることに集中して、会社で発生する細々とした付随業務はやらなくてよかったので楽でした。そのかわり悩んだ時は自分だけで処理しなければならなかった。今は社内で相談して乗り越えています。

佐々木:制作部に限らず社内のいろんな部署にも相談はできるよね。

岡:僕は何も言えないというか、商業で仕事出来ていることが常に「良い」ので(笑)。
全く別の業界から来たので、踏み込んで考えて切れてないですが、技術を向上させていく中で、普段やっている仕事を「認められた」と感じた時が会社に入って一番良かった瞬間ですね。アマチュアで一人でやっていると正解がないので。


みなさん、お話ししながら作業されていますか?

杉:会話は結構あります。

佐々木:杉さんとZ4くんは席が隣で、僕と岡くんが隣です。僕と岡くんはたまにおもちゃを買ってきて話すくらいですかね(笑)。

岡:パソコンがあると壁を感じる(笑)。佐々木さんに気付いてほしくて飾ってるフィギュアのポーズを変えたりしていますが気づいてもらえていません。

杉:僕はZ4くんをひたすらずーっと見てる。ちょっと乾かしている間とかボーっと見てる。

一同:(笑)

Z4:見られてるー(笑)

佐々木:監視とかじゃなくただ見てるんだ(笑)。

岡:でも、修正とか、「この方がいいんじゃない?」みたいアドバイスもあるんです。前は僕が隣だったんですよ。

杉:性分なんですよ。気になるんですよね(笑)

めすか:ボーっと見ているのがいいかは別ですが、先輩が後輩の面倒を自然に見ているという点ではいい関係性のチームといえるでしょうね。


部内ではどんな人が活躍していますか?

佐々木:うちで目立ちがちな人は、能動的な人ですかね。同じアニメを好きな人が二人いたとして、その原型をどっちに振るかってなった時に、「やりたい、やりたい」って言った方に振られますね。

めすか:そうですね。もちろんやりたい仕事ができるかはその時の状況や本人の能力で判断していますが情熱は大事です。
基本的には企画者が商品を考えるんですが、原型師のアイディアも拾ってくれるので、意見があれば積極的に声をあげていった方が楽しく仕事ができると思います。
自分の好きな分野、得意な分野がみんなそれぞれ違うので、プラモが好きな人から「最近流行ってるプラモはこういう思想で作っているから、こういうのを入れてみたらどうだろう」というアイディアが聞けたりして、ディレクターも助かっていますね。

佐々木:会社もどんどん色んな方向にやることを広げていっているので、色んな趣味の人がいた方が仕事的にはいいのかなと思いますね。

めすか:活躍のチャンスは色々と転がっていますね。
全くジャンル違いのことであっても普段からこれが好き、これが得意とアピールするとチャンスがやってくるかもしれない。
部署は違いますが、趣味でドール好きな子が入社1年目にして企画をたて商品を形にしたりもしています。この商品はグッドスマイルカンパニーが今までやってこなかった分野への足掛かりとなりましたね。
他に活躍している人の特徴を上げると、他人をどんどん巻き込める人。どんな小さなプロジェクトでも一人では完結しないです。個人的には制作職であってもリーダーシップやコミュ力は必要だと思っています。
なんでも楽しめる人。予想外の事態も起こるし、思ったように進まないことも多い。自分の仕事はこれだ、と自分で決めてしまうと全然面白くない。
いい意味で他人を裏切ってやろうと思っている人もいい結果を出していると思います。


尊敬している、目指している先輩はいますか?

岡:僕は、教えてくれる人全員です。

杉:本気で言ってるから怖い(笑)。

佐々木:「業界の先輩方は全員尊敬してます」みたいなこと言うんですよ(笑)。

岡:業界とまではいかなくても、少なくとも同じ会社で同じスペースにいる方は全員自分より凄いのが確定なので。

Z4:杉さんの色の感覚が凄すぎて、自分がいつも調色で迷ってるとすぐに色味のアドバイスをくれるんですが、なんでそんな感覚でわかるのかなと。自分も色の感覚をもっと身に付けたいです。

杉:やれば付きますよ。最初の僕のスタートより全然いい。

めすか:なにこの身内の褒め合いみたいな空気。

一同:(笑)


入社前にやりたいと思っていたことは?現時点での達成度は?

岡:入社前にやりたかったこととなると、原型側だと最終的にはスケールを任せてもらえるようになりたいのですが、現在は2割程度でしょうか。

佐々木:謙虚だなー(笑)。

―スケールの原型師になるにはどれくらいかかるのでしょうか?

めすか:特にスケールフィギュアとねんどろいど、それ以外を分けて考えているわけではないですが、一連の流れを理解できて知識や正しい感覚を身に着けその人なりの制作メソッドが固まるのに5~6年は要すると思います。あとはその人がどこを目指すのかにもよりますね。周囲の要望を満たしながら自らの個性も強く反映した表現が自由にできるようになるためにはさらにかかるのではないでしょうか。

Z4:フィニッシャーでトライアウトを受ける前は学校で原型を学んでいたので、どちらにしようかずっと悩んでいました。とにかく就職したかったので(笑)、合格率の高そうなフィニッシャーの方で応募したんですが、本当は原型も作りたくて、先日ねんどろいどを一体作らせてもらいました。できればどっちもやりたいという気持ちがあります。

めすか:それはどっちもやってもらいたいです!

Z4:なので、達成度としてはまだまだという感じです。

めすか:原型師の方がフィニッシャーより希望者が圧倒的に多いのと、原型師を目指すと合格レベルに達するまでの技術の習得にかなり時間がかかるのですが、フィニッシャーは目指している人が少ないのと、原型師よりも制作スパンが短いので比較的早くプロのレベルに達することができます。合格のハードルを下げているわけではないのですが、フィニッシャーを目指した方がチャンスは多いとは思います。
業界に入ってしまえば、そこから原型ができるようになるチャンスもありますので、迷っている人がいるのであれば、いったん彩色の方に集中してみるというのもいいと思います。

佐々木:自分は、作っているもののクオリティーでいえば「もっとうまくならないとなー」という話になるんですが、やらせてもらっているという意味では、ねんどろいどの原型もやらせてもらって、スケールの原型もやらせてもらって、最近は好きなジャンルであるおもちゃの仕事もやらせてもらっているので、単に「やりたいこと」という意味では100%以上のことをやらせてもらっているなと思っています。やらせてもらっていることにもっと応えられるように精進します、という感じですね。

杉:僕もやらせてもらっている仕事としては、今スケールをやらせてもらっているので、80%位の達成度だと思います。でも技術が追いついていないので、精進ですね。

佐々木:みんな結論は「精進」(笑)

杉:たぶん一生、完璧はないと思いますね。

一同:かっこいいー。

杉:うまくなれば、不満が出てくるじゃないですか。

佐々木:それはそうですね。


この会社の特色を教えてください。

佐々木:髪の毛を変な色にしていても怒られないし、あとは秋葉原という立地は助かる(笑)。
材料をすぐに買いに行けるので助かるし、毎日おもちゃに囲まれて生きてるので幸せですね。
あとは、会社の人がみんなだいたい何かのオタクで、オタクの人と話すのが好きなので楽しいですね。みんな何か変な知識があるんですよ。

Z4:色んな雑学が身に付く。

一同:会社のアピールポイントが「雑学が身に付く」(笑)。

Z4:定時は決まっていますが、昼休みの時間を自分で決められたりするのはいいですね。納期はあるけど自分のペースで進められるので。

佐々木:あとは、社員研修旅行で海外に行ったんですが、自分は会社に入るまで海外に行ったことがなかったので、普通に楽しかったですね。

めすか:制作部の人達はインドアなので、自分ではなかなか行かないんですよね。 結局海外に行っても、自由時間があればみんなでおもちゃ屋に行ってるんですけどね(笑)。

岡:普通の会社って、飲み会とか旅行は上司への接待みたいなところがありますが、この会社ではそういうのは求められてないので、今なんとか自分で矯正してます。

めすか:岡くんは前の会社はそうだったからね。私たちは慣れてないから、お酒とか注がれると居心地悪いよね(笑)

佐々木:自分で注ぐからいいよって(笑) 岡くんは幹事じゃないのに幹事っぽい動きをしちゃうんですよ。「注文どうですか?」って。それが岡くんのいいところなんですが。

岡:会社として上司、部下の強要がなくて、お互い意見を言いやすい会社だなと思います。

佐々木:他の会社と比べたらだいぶフラットだよね。

Z4:社長もたまにフリースペースに来て話しかけてくれたりします。


最後に、フィギュア業界を目指すみなさんへ

佐々木:TwitterとかSNSを見ていると、若い人が上手いなーと思いますね。俺の同い年の時より上手い人がずっと増えている。商品でいうと、最近は低価格のものでも作り込みがすごくて驚きますね。

杉:情報を得られるツールが増えて若いうちから目が肥えてるので、最初からうまい人が多いです。

Z4:台湾や中国の人も上手いですね。

佐々木:海外コンテンツの需要が高まっているので、そのコンテンツを現地の言葉で理解できる方の活躍の場も広がっていますね。

一同:そういった人達にどんどん活躍してもらえる土壌を作って待っていますので、是非入社して活躍してもらいたいですね。

ホビー業界の中でもグッドスマイルカンパニーは人を驚かせたり喜ばせることが好きな人に向いている会社だと思います。自分の得意分野や趣味が活かせるチャンスがたくさんありますので、「俺が業界を変えてやんよ」という気概のある方、世界を目指している方、ぜひご応募いただけたらと思います。

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